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奈良市疋田町 mapfan 交通案内
高津和夫著『記紀に記された大和北西部の地域に関する風土的研究考察』によれば、
鎮座地以東が平城京であり、まさに鳥居の前の字は京内、手向けや魔よけの神社であり、元々は山口社だったと言う。 当地は奈良晒し生産の一つの中心地であった。近くの蛙股池には綾女橋がかかっている。蛙股は神社建築などにも見えるが、この池もよく似た形をしている。菖蒲池神社も鎮座。綾女は弁才天で織姫。
奈良晒しは倭文の麻を神衣に紡織し官貢したのが始まりと言う。当地はミガキ砂になる良質な白土の産地でもあり、春日若宮のおん祭に利用されている。御旅所に敷く。この砂と井戸水で晒すのである。倭文神は当麻に本社があるが、ここにも疋田がある。
社域はよく清掃されており、瑞々しい清冽な雰囲気が漂う。 大神神社と同じように本殿はなく、拝殿の向こうは鳥居を経て、他方は築地塀に囲まれている神域で、杉の巨木が神木である。注連縄がしてある。
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