猪上神社(ヰカミ)
奈良県生駒郡平群町信貴畑8 yahoo
鳥居
交通案内
近鉄生駒線信貴山下駅から信貴山行きバス
祭神
天足彦命、国押人命
別に天照大神とする説もある。
由緒
式内社の同名社とされる。信貴山朝護孫子寺の鎮守であったが、神仏分離により境内から惣門の外に遷された。
猪上について
『新撰姓氏録』和泉国未定雑姓に「猪甘部首 天足彦国押人命の後也」と記載されている。 祭神の天足彦命、国押人命は『古事記』には第三代天皇の孝昭天皇と尾張系の余曾多本比売の命の御子の兄の方で天押帯日子の命のことであり、弟は大倭日子国押人の命(第四代孝安天皇)である。
天足彦命は『日本書紀』では和珥臣等の始祖とし、『古事記』には春日の臣、小野の臣などの祖としている。
これらの氏族が信貴山に関係していた確証はない。
信貴山は大和と河内の国境の山であり、大和川沿いは攻防のポイントとして通るには相当なエネルギィを要したものと思われ、
逆に信貴山を確保することは大和と河内間の戦いの重要な拠点であったものと思われる。 考えられるのは物部蘇我戦争や壬申の乱で上記氏族は勝者の側についたのであろう。
平群町に椿の井戸という井戸があり、やはり蘇我物部戦争で戦勝祈願をしている。
信貴山は別名を井上山とも呼ばれた。雄山・雌山があり、祈雨の祈りをささげたのが猪上神社であり、訓はヰカミであり、意賀美とも理解できる。
立地からは意賀美神社であることが自然なようである。
本殿
お姿
扁額に多聞天と読める大きい鳥居をくぐって信貴山朝護孫子寺の惣門への道筋に小祠が鎮座する。
式内猪上神社の碑が目立つ。
お祭り
猪上神社例祭 7月21日
雄山・雌山
参考資料 『寺院神社大事典 大和紀伊』
大和の神々
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