那売佐神社・高倉さん
出雲市東神西町842　mapfan

鳥居

交通
ＪＲ江南下車　東２ｋｍ　出雲ロマン街道沿い

祭神
葦原醜男命　配祀　須勢理姫命、大物主神　合祀　伊邪那岐命

拝殿

由緒
　延喜式神名帳記載社、出雲国風土記記載社。

　『出雲国風土記』神門郡滑狭郷（ナメサノサト）に以下の地名説話がある。
　須佐能袁命の御子、和加須世理比売命坐しき。爾の時、所造天下大神命、娶ひて通ひ坐しし時に、彼の社の前に磐石あり。其の上甚滑かなりき。即ち詔りたまひしく、「滑磐石なるかっも」と詔りたまひき。故、南佐（ナメサ）と云ふ。

　『雲陽誌』（１７１７年）「二〜三尺四方の岩穴が五つあって岩坪という。近くに二神を祀る岩坪明神がある。」岩坪明神は那売佐神社の元社のこと。後に高倉山上に遷座した。
　岩坪は須世理比売命が生誕された時、岩坪で産湯をつかったとの伝えもある。

　『式内社調査報告』２１巻、本居宣長は『古事記傳』で、「垂仁天皇の皇子本牟智別命が出雲に至り、大社を拝謁した後、石之曽宮に坐葦原醜男の神云々といえり」とある宮は大社のことではなく、岩坪のからみで当社のこととの説を支持しているようだ。

本殿　大鳥造

お姿
　山の中腹に鎮座、相当な上りで神社に行き着く。岩坪から山上へ遷座しているのは、水害の被害を避けるためと思われる。
　神社の登り口から東へ数百米で岩坪明神への入り口がある。

お祭り
　４月　２３日　　例大祭

岩坪明神

岩坪

参考　『神国島根』、『式内社調査報告』、『社頭掲示板』