油日神社 あぶらひ
近江 甲賀 滋賀県甲賀市甲賀町油日1042 ゼンリン
交通
JR草津線 油日 東へ1.7km
祭神
油日大神 配 罔象女命、猿田彦命
由緒
油日大神は天下無双の勝軍神として武門の尊崇を承けていた。また和魂は農耕の水神として崇められていた。
罔象女命は深い山の渓谷に流れる細流に水浴みをする女神とされる。
往古、油日山頂(694m)に油日大明神が降臨、そのときに、油の日のような大光明を発したとの事で、「油日」の名が起こったと伝わる。
山頂に奥宮である岳大明神「罔象女命」が祀られ、その里宮が油日神社に当たる。
古くから、油の火の神として庶民の信仰も広く集めた。
創建については聖徳太子によるとも伝わる。神仏習合の色彩が強かったようで、別当寺の僧坊跡が残っている。
楼門・回廊・拝殿・本殿が一列に並んでいる。拝殿以外はいずれも明応年間(1492年~)の建物で重要文化財に指定されている。
式内社の川枯神社二座の論社になっている。
漫談
さて、ここの神社の油日は珍しい名前である。ここから古代ユダヤのアブラハムの名を取った神社ではないかと想像する向きもある。
お姿
神木は大きい高野槙であり、垣内に聳えている。
背後の広大な神域は、数百年を経た老樹の密生を見る事ができる。
油日岳の北西麓に鎮座している。この山に対する神体山信仰が始源であろうか、毎年八月十一日夕刻から氏子が油日岳に登って参籠し、山神の荒魂を里宮に迎える行事が行われている。
拝殿と三間社流造・檜皮葺の本殿
回廊があり、楼門の左右からのびて両端で直角に折れ、拝殿入り口の延長線辺りまで来ている。
お祭り
4月25日から5日間 例大祭、獅子巡幸清祓祭、奴振り太鼓踊り保存会春季祭、油日講春季祭、
5月1日 油日まつり、奴振り(5年毎)
奴振行列は、室町中期に始まったとされる。
演出者は長持奴3人、挟箱(はさみ)4人、毛槍奴2人、押え2人のほか総勢60余人。
道程10㌔の間、長持奴は随所でユーモラスな歌を身ぶりおもしろく披露する。
日本の神々4
延喜式神名帳 近江
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