福島聖天 如意山了徳院
大阪市福島区鷺洲2−14−1 mapfan
鳥居 山門

交通
JR大阪環状線福島駅 西1km
本尊
本尊 准胝観音
聖天堂内陣 歓喜天(象頭人身男の荒神と十一面観音菩薩の化身である女神の抱擁する双身像)
境内社寺 地蔵尊、不動明王、賓頭廬尊像、弘法大師像、白髭稲荷大明神、神変大菩薩像、大日大聖不動明王像、倶哩伽羅龍王、弁財天
由緒
大阪夏の陣・冬の陣を描いた図に了徳院の名が見える。江戸時代以前の建立である。
当地は所謂八十島の地域であり、往古は海中、後に海岸となり、浦江の地名だったので古くは浦江聖天と呼ばれていた。今や本尊扱いの聖天尊(十一面観音菩薩)は海の中から漁師の網にかかり、上がってきたものと「しおり」にはある。
真言宗東寺派の寺院である。開山年代は不詳だが、中興開基の宥意上人が元文元年(1736)に高野山より来山し、堂宇を完成した。大阪大空襲で山門以外は焼けてしまったが、戦後近隣の協力もあり、再建されてきたもの。
本尊は准胝観音であるが、江戸時代中期からの北の新地の発展と共に”聖天さん”として親しまれてきた。准胝観音
は心の働きを清浄にする仏で、また安産、子授けの功徳もあり、水神ともされる。
歓喜天は大聖歓喜双身天王と云われる。インドの智恵の神・学問の神ガーネシャであるが、後に延命・敬愛・福徳・除災の神として信仰されるようになった。
聖天堂 聖天堂内部

お姿
東側や北側にはは中高層の建物が多くなって来ているので、ビルの谷間に鎮座と云う形になっている。幼稚園を併設、門前町として発展してきた下町の商店街ともつながっているのが少しは風情を残しているようだ。
池には杜若があるようで、芭蕉の句碑がある。また藤棚があり、白い藤もあると云う。
准胝観音堂内部(「しおり」から) 不動明王堂内部

釣鐘 弘法大師像

白髭稲荷大明神 大日大聖不動明王

倶哩伽羅龍王 弁財天

芭蕉の句碑 江戸時代の了徳院図絵(「しおり」から)

お祭り
4月 7日 春季大護摩祈祷
5月 5日 大 般 若 会
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