闘鶏野神社
大阪府高槻市氷室町6
鳥居、名神高速の上に参道がある。
交通
摂津富田駅北1.5kmits-mo
祭神
天照大御神、應神天皇、仲哀天皇、神功皇后、仁徳天皇、額田大中彦皇子、天兒屋根命
由緒
摂津国島上郡の神社。
創建年代は不詳。八幡大神宮と呼ばれていたようだ。地名は氷室、創建時には氷室神社だったのかも知れないが、定かではない。
額田大中彦皇子は応神天皇の仲姫皇后の姉の高城入姫を妃としてもうけた皇子であり、弟に皇位を狙って破れた大山守皇子がいる。『仁徳紀六十二年』額田大中彦皇子が闘鶏(つげ)に猟に行ってそこで闘鶏稲置大山主が冬の間に氷を窟に保存していたのを発見し、それ以降、氷室を置くことになった。『延喜主水式』によると、山城に六所、大和・河内・近江・丹波にそれぞれ一所を設けたと言う。
闘鶏稲置大山主は允恭天皇皇后の忍坂大中姫命がまだ皇后でなかった時、闘鶏国造であった大山主からぞんざいな口を聞かれて恨みに思っていたので、後に死罪を一等免じて稲置に格下げになったと言う。
額田大中彦皇子を祀る神社をあげておこう。
神戸市兵庫区熊野町 熊野神社摂社古殿神社
京都府綴喜郡田辺町三山木山崎 山崎神社
奈良県天理市福住町 氷室神社
さて、氷室には氷を蓄えたのであるが、氷はどのようなものと意識されていたのであろうか。
夏、外へ出せばどんどん融ける、水になる、氷の中に閉じこめてあった日(太陽)が外の熱気によって働き出す、それが氷を融かす。このような発想ではなかっただろうか。
氷室とは日室だったのでは。
新羅の東の浜にいた延烏郎、細烏女の物語が残っている。その祭天の場所を迎日県または都祈野と称した。都祈野、闘鶏野、これには迎日の意味がある。
拝殿

お姿
闘鶏野山の麓に鎮座、社殿は平成10年頃に再建されている。大きい社殿であり、とうてい氏子さん方の寄進だけではできなかったろう。あってはほしくないが、神社西の社有地を建て売り会社に売却して捻出した資金で補充したのかも。
社殿

お祭り
10月10日 例祭
八幡大神宮 闘鶏野神社の西200m
鳥居と覆澱内の本殿前の狛犬

神奈備にようこそに戻る |