熊野古道紀伊路、和歌山県の王子社
上野王子
御坊市名田町上野字浜畑1528、1529 ゼンリン
上野王子跡の碑
上野の集落のはずれ、浜辺から20m程度離れて王子跡の標柱がある。名田市民センターの前である。江戸時代の王子跡であり、旧地は北の山手少し行った所であった。
旧地の仏井戸へは名田市民センターからとにかく42号線に出る。この道の東側を御坊市の方に500m程戻る。イバキンなる自動車修理工場の向こう側に見える。
中世、上野王子は火災にあい、本地仏であった阿弥陀如来、勢至菩薩、観世音菩薩を刻んだ一枚岩を井戸の底に据え、二度と火災で熱い思いをさせないためと言う。
紀伊続風土記に「今の往還の東北畑中に道あるを小栗街道といふ。道の側に仏井戸といふあり、是王子の旧地にて野径といふい当たれり、その社中世回禄にかゝりて廃絶せるよし寛文記に記せり」と記載されている。
ここからの熊野古道は42号線に時々接しながら海側を通る。
上野王子跡

旧上野王子跡の仏井戸

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